【哲学史 その1】タレス 人類初の哲学者

【哲学史 その1】タレス 人類初の哲学者

人類の悩み

今の人類と同類であるホモサピエンスは、約20年前に発生したといわれています。彼らは非常に高い知能を持っており、その高い知能があるがゆえに悩んでいました。

その悩みというのが

「世界とはどのようにして作られたのだろう?」

「人は死んだらどこへ行くのだろう?」

「生きる意味とはなんなのか?」

この悩みというのはいくら考えても答えが出ることはなく答えが分からないというのはとても怖くて、つらいのです。

そんな中生まれたのが「神話」です。

きっとどこかの優しい嘘つきが、苦しんでいる人々を慰めるためなんらからの説明をしてあげたのでしょう。

それ以来各地で様々な「神話」が生まれました。

神話の違い

そこから長い年月が過ぎ、人間は狩猟からしか得れなかった食料を農耕という技術を開発し、その食料を貯蓄して徐々に豊かになり始めました。

すると民族の人口はだんだん増えていき、いつしか他の民族と出会うようになりました。

そこで初めて、「自分と全く別の神話を信じている民族がいる!」と気づいたのです。彼らはまた悩み始めました。

今まで自分が信じていた「神話」が間違っているのか彼らが信じている「神話」が間違っているのか・・・

そして人々は気づくのです。「今まであった神話は全てうそだ!」と。

B.C.600年頃のお話

古代ギリシャのミトレスというところで、人類史上初の哲学者といわれるタレスが生まれました。

ミトレスは、発達した商業都市で、貿易も盛んにおこなわれており各地から様々な人が集まる街でした。

そのためミトレスに住んでいる人たちは、色々な民族の様々な神話を聞くことができたのです。

貿易商人であったタレスは

「みんんが信じている神話はどれも違っていて何の根拠もないじゃないか。」

と気づき、世界の成り立ちについて自分で考えたのです。

そして彼が考えた結論は、

「万物の始原は水である」

彼はきっと

多くのものを観察し人間も動物も農作物も、すべてに「水」が含まれておりこれがなくなればそれらは存在しえない

と考えたのではないでしょうか。

これは、今までの何の根拠もない神話よりとても進歩した考え方のように思えます。少なくとも観察から考察を述べるということはこれまでにない大きな一歩なように思います。

こうして人類初の哲学者といわれているタレスによって人類は「人間は人間」、「リンゴはリンゴ」という考え方から

「人間は何でできているのだろう?」

というものの基本的な構成要素の考察をするという、今までにない画期的な発想から哲学が発展していったのです。

次回:【哲学史 その2】ピタゴラスの登場 数の概念